鶏肉のことを「かしわ」って呼ぶのは何故( ̄▽ ̄)!?
我々が食べる動物の肉には、その動物の名前以外に、花や植物の名前がつけられていることもありますよね?
具体的には、馬肉のことを「さくら」。
鹿の肉は「もみじ」。
イノシシの肉は「ぼたん」と呼んだりします。
また、鶏肉のことは「かしわ」っていったりしますよね?
これは、どうしてなのでしょう??
鶏肉の別称「かしわ」は「紅葉で色づいた柏の葉」に由来する説
「鶏肉」の別称が「かしわ」となった由来をお話しする前に「鶏(にわとり)」について述べさせていただきます。
いわゆる「地鶏」とも呼ばれる鶏は、白ではありませんよね?
「比内地鶏」や「薩摩地鶏」と呼ばれる種類の鶏は、羽毛の色がオレンジだったり、茶褐色だったり、部分的には黒みがかったオレンジのような珍しい色だったりもします。
そのうちの、だいたい「オレンジから茶褐色ぐらいの色」と表現すれば良いでしょうか、それを日本古来の色の名前で「丹色(にいろ)」と呼ぶのだそうです。
そして!
ここ大事です。
この「丹色の羽の鳥」が「丹羽鳥」になったのだそうです。
そして、この「丹羽鳥」から「にわとり」という言葉が生まれたという説があります。
さて。
そんな風に「にわとり」という名前がついたとされる、由来の「羽の色」なのですが、これが紅葉で色づいた時の「柏の葉」に似ていると考えられるようになって、
「紅葉で色づいた柏の葉の色に似ている鳥のお肉」
から、鶏肉のことを「かしわ」と呼ぶようになったという説が有力だそうです。
ちなみに、昔は「鶏肉」と、何の動物の肉かをストレートに表現することは、あまり好まれなかったそうです。
だからこそ、色や特徴が似ているものを使って、鶏肉なら「かしわ」と表現したようですね。
先人の、ちょっとした「心配り」を感じたのでした(^-^)
(※語源には諸説あります。)